自身の記録を2分以上縮め、2時間24分26秒の自己ベストで、日本人2位、総合4位に入った細田あい(26=エディオン)が会見で涙を見せた。

けがもあり、結果も伴わないこともあって、「東京オリンピックが終わった年もあって、ここで引いてもいいんじゃないか」と、21年に引退を決意した。しかし、両親や恩師に相談した時に「まだまだ走る姿が見たい」と、引き留められた。

また、エディオンの沢柳厚志監督から「もう1度、走らないか」と誘いを受け移籍。この日の自己ベストにつなげた。24年パリ五輪を狙うMGC出場も決めた。「多くのつながりがあって、競技を続けられている。止めなくて良かった」と話すと、涙がこぼれ落ちた。

レースは「前半から第1集団につけて行けるとこまで行こうと決めていた」。しかし、15キロ過ぎにペースメーカーが外れ、「実力のある選手が前にいて、だんだんペースが上がっていった」。そのためか、「後半はゴールするだけになってしまった。まだまだ力の差を感じた」と、世界との差を実感した。