陸上女子短距離で五輪通算で最多11個のメダルを誇るアリソン・フェリックス(米国)が13日、今季限りで現役を引退すると自身のインスタグラムで発表した。

「今季は記録のためではなく、楽しんで走ります。時間や記憶、感謝の気持ちを共有したい」。36歳になった陸上競技界の顔が、決断の時を迎えた。

五輪には5大会連続で出場した。若い頃は200メートルや100メートルをメインとしたが、年を重ねて400メートルをメインにした。

18年には長女カムリンちゃんを出産。35歳で迎えた昨夏の東京オリンピック(五輪)には「これが五輪は最後になる」と宣言して出場した。400メートルで銅、1600メートルリレーで金に輝き、通算金メダル数も7個、通算11個のメダル数はカール・ルイスさんの10個を抜いてアメリカの陸上選手として史上最多となっていた。