陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥(28=ナイキ)が、6月の日本選手権(大阪)を“ぶっつけ本番”で臨むことが9日、分かった。関係者によると、100メートルでエントリーしていた14日の東日本実業団選手権(山形)の欠場届を提出済み。4月26日に追突事故に巻き込まれ、軽度の頸椎(けいつい)捻挫となった影響による調整不足が原因という。世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表選考会を兼ねた日本選手権が今季初戦となる。

事故後1週間は安静加療に努め、体幹トレーニングやストレッチ、ジョギングなどで体を動かしてきたケンブリッジ。現在は首に痛みなく、今月3日からトラックでの練習を再開させているという。

16年リオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダルメンバーのケンブリッジは、17年ロンドン大会で世界選手権の舞台を経験。7月の世界選手権で100メートルに出場するには、期限内に参加標準記録(10秒05)をクリアした上で、6月の日本選手権で3位以内に入る必要がある。