日本選手団の新型コロナウイルス感染が止まらない。日本陸連は19日、小池祐貴(住友電工)、泉谷駿介(住友電工)、岸本鷹幸(富士通)の選手3人、黒木純コーチの計4人の感染を発表。日本選手団の感染は計15人となった。

帯同する鎌田浩史ドクターはオンライン会見で「危機的な状況と理解している」と警戒心を募らせた。今大会はスタッフ、選手ともに基本は2~3人部屋。感染対策として日本陸連は、世界陸連に対して全選手の個室を要望したという。さらに選手団全体で緊急ミーティングを開き、手指消毒やマスク着用の徹底を確認した。

選手はこれまで男女マラソン3人の感染が確認されたが、短距離陣の感染は200メートル代表の小池が初確認となった。大会8日目(日本時間23日)には、3大会連続メダル獲得を目指す男子400メートルリレー予選が実施。小池を含めて6人が代表に選ばれている。バトンパスなどの練習で接触は不可避。鎌田ドクターは考えられる対策として「(バトンや手指を)物理的に消毒するしかない。コーチはマスクを着用しているし、選手同士の会話は空間をあけて極力控えるしかない」と見解を示した。大会は10日中4日を消化。後半戦に向けて緊迫感が一層強まる。

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