男子100メートル予備予選に飯塚翔太(ミズノ)が出場し、4組1位の10秒25(追い風1・2メートル)で、20日に行われる予選に進出した。

序盤からスムーズに加速し、余裕を持ってフィニッシュした。組8人中6人が大学生という中で、貫禄を示した。

16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)400メートルリレー銀メダルメンバーの31歳は、7月の世界選手権では大会1週間前に急きょ200メートルの出場が決まった中で準決勝に進出した。今季の後期は100メートルを中心に取り組むことを明言していた。

世界選手権200メートルと400メートルリレー代表の上山紘輝(住友電工)も予備予選に出場し、1組1着の10秒31(追い風0・5メートル)で、20日の予選に進出した。

大会の会場となる福井県営陸上競技場は、桐生祥秀(日本生命)が東洋大時代の17年9月に日本人初となる9秒台を出したことから「9.98スタジアム」が愛称となっている。大会初日は男女の100メートル予備予選が無観客で行われた。

有力選手では男子100メートルで世界選手権代表の坂井隆一郎(大阪ガス)、柳田大輝(東洋大)、デーデー・ブルーノ(セイコー)、同110メートル障害で村竹ラシッド(順大)、高山峻野(ゼンリン)、石川周平(富士通)、男子走り幅跳びでは19年の同大会で日本記録(8メートル40)をマークした城山正太郎(ゼンリン)、山川夏輝(佐賀スポ協)、男子やり投げにディーン元気(ミズノ)が出場する。

女子では100メートルに君嶋愛梨沙(土木管理組合)、児玉芽生(ミズノ)、100メートル障害に日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)、青木益未(七十七銀行)、走り幅跳びに秦澄美鈴(シバタ工業)がエントリーしている。