7月の世界選手権代表、村竹ラシッド(20=順大)が、予選5組に登場した。向かい風0.5メートルの条件下で、13秒56をマーク。同組1着、全体トップで10日の準決勝に進出した。

スタートからスムーズに出た。序盤でリードを広げていく。独走状態で最後のハードルを越えると、流してフィニッシュした。

「前半のキレが上がってきた。タイムは予選で意識していないが、動きはそこそこいいものだった」

レースでは、スタートから7歩目の接地で、力を真っすぐ後ろに伝えることを意識したという。力を左右に逃がすことなく、スムーズな加速につなげた。

来年8月の世界選手権の参加標準記録は、従来の13秒32から13秒28に上がった。0秒04のアップとなったが「ベスト(13秒27)を出せば切れるので」と過剰な意識はない。

髪を短く刈り込んだ両サイドには、緩やかにカーブしたそり込みを1本ずつ入れている。「いつも入れているつもりなんですが、髪が伸びるのが速くて、試合の時に、消えてしまうんです。今回は(見えているので)よかった」と笑った。そり込みと同様に流麗な走りで、10日の準決勝で13秒28の突破を狙っていく。【益田一弘】

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