日本実業団陸上連合は30日、元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)を初制覇したホンダに、紛失をへて新たに製作された優勝旗を贈呈した。昨年末、前回大会優勝の富士通が旗をなくしていたことが発覚。所在不明で返却されず、今年5月の理事会後に新調した。製作期間は4カ月。製作費は約100万円で富士通が全額負担した。

埼玉・狭山市内の同社工場で、約9カ月遅れで受け取った設楽悠太主将は「あらためて優勝の実感が湧いた」と重みを感じた。優勝旗の返還まで3カ月と短いが、小川智監督は「長く置いておくためにも設楽主将を中心に一丸となって戦いたい」と連覇を見据えた。

優勝旗は今後、埼玉県内の同社3拠点で巡回展示される。担当者は「多くの従業員に見てもらえれば。管理は社内で厳重に。警備してガラスケースに鍵もかけて保管する」と約束した。