山下一貴(25=三菱重工)が2時間5分51秒(速報値)で走り、日本人選手トップでゴールした。30キロ以降でも先頭集団に食らいつき、、日本歴代3位の好タイムをマークした。全体7位だった。D・ゲルミサ(エチオピア)が2時間5分22秒で優勝しビッグタイトル獲得した。

序盤から先頭集団に食らいつき、日本記録(2時間4分56秒)を上回るペースのまま中間地点へ。その後も淡々と走り続け、30キロ以降で先頭に立った。その後は海外勢からやや離される中、大迫傑(31=ナイキ)とデッドヒートを繰り広げ、残り1キロで大迫を突き放した。

「単純にうれしいです」と満面の笑み。座右の銘は「笑顔」。「ここまで(タイムが)出るとは思わなかった」と控えめに喜びをかみしめた。

山下は駒澤大学出身で、箱根駅伝では、18年の第94回大会から3年連続で2区を出走。大学在学時代にはすでにマラソンへの挑戦を見据えていた。すでに24年パリオリンピック(五輪)代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、10月15日、東京)」の出場権を獲得している。

日本記録は2時間4分56秒の鈴木健吾(富士通)、歴代2位は大迫の2時間5分29秒。