富士市立の小針陽葉(あきは、2年)が女子走り幅跳びで存在感を示した。1本目で自己ベスト(6メートル19)に迫る6メートル18をマーク。2位に36センチ差をつけて東海大会初Vを飾った。「うれしい。思っていたより記録が出た」と笑顔。5月の県総体は6メートル01で県2位。始動姿勢と助走距離を見直し、この日のパフォーマンスにつなげた。

昨夏の全国総体は100、200メートルで銀メダルを獲得。今年は走り幅跳びと400メートルリレーの2種目が加わり「全国4冠」に挑む。まずは走り幅跳びで全国切符をたぐり寄せた小針は「全国では6メートル30を跳んで優勝したい」と先を見据えた。さらに「先輩は最後の大会。リレーも頑張ってみんなで全国に行く」。この日、手にした1冠は通過点にすぎない。

○…男子110メートル障害の宮本皓寿(ひろと、浜松市立3年)が大会新記録を連発し初の頂点に立った。準決勝で大会記録を0・08秒縮める14秒11。さらに決勝で自己ベストの14秒08のパフォーマンスを見せた。「この記録は自信になった」。192センチの東海王者は「全国でもタイムに欲を出さないで、今日の走りを再び見せたい」と意欲を示した。