陸上の男子マラソン元日本記録保持者の設楽悠太(31)が29日、7月1日付で西日本鉄道株式会社(西鉄)に入社し、陸上競技部に所属することを発表した。

29日、自身のツイッターで報告。「【ご報告】」と題し、チームメートとの写真を添えて「この度、7月1日付で西日本鉄道株式会社に入社し、陸上競技部に所属させていただくことになりました。チームの一員になれたことに嬉しく思います。チームの目標であるニューイヤー駅伝過去最高順位に向け、自身の走りで貢献できるように頑張ります!応援よろしくお願いします!」とつづった。

同社ホームページでも「新たな挑戦の機会を与えてくれた会社には感謝の気持ちでいっぱいです。西鉄陸上競技部では、チーム最大の目標である『ニューイヤー駅伝過去最高順位更新』に向け、私自身の走りで貢献することはもちろん、これまでの経験を活かして、後輩達の成長の後押しもしていきたいと思います」と意気込みを表明。さらに個人目標についても「『ニューイヤー駅伝での区間賞獲得』、『2025年の世界陸上東京大会への出場』と『マラソンで自己ベスト更新』をできるように取り組みたいと思います!」とした。

設楽は双子の兄・啓太(日立物流)とともに学生時代から活躍。東洋大では箱根駅伝に4年連続で出走した。

その後は14年にホンダに入社。16年にはリオデジャネイロオリンピック(五輪)で1万メートルに出場した。17年からはマラソンに挑戦し、18年の東京マラソンで2時間6分11秒をマーク。16年ぶりに日本記録(当時)を更新した。

今年3月31日にホンダを退社し、新たな所属先が決まるまではフリーで現役続行すると表明していた。

西鉄は1月の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に過去19度出場。最高順位は18年の20位で、今年は34位だった。

 

◆設楽悠太(したら・ゆうた)1991年(平3)12月18日、埼玉・寄居町生まれ。兄啓太と同じく小6で陸上を始める。埼玉・武蔵越生高3年で初出場した全国高校駅伝は3区区間10位。東洋大では啓太とともに4年連続で箱根駅伝出場。2年と4年時に総合優勝に貢献。2年時は7区、3、4年時は3区で区間賞獲得。14年ホンダ入社。16年リオ五輪は1万メートル29位。18年東京マラソンで2時間6分11秒をマークし、16年ぶりに日本記録樹立(当時)。23年3月のホンダ退社。