日本勢3人が予選で姿を消した。

日本選手権覇者で3度目の世界選手権となった寺田明日香(33=ジャパンクリエイト)は、13秒15(追い風0・1メートル)で2組6着。3台目以降で伸び悩んだレースに「何だろうなって思っています。珍しいです。自分が分からないのが」と困惑した様子で振り返った。

21年東京五輪、22年世界選手権(米オレゴン州)に続き、3年連続の世界大会となった青木益未(29=七十七銀行)は13秒26(追い風0・1メートル)で1組最下位となった。6月下旬以降に左足の腓骨(ひこつ)筋痛を発症し、万全ではない中でのレース。「この舞台に継続して立てたのはいいですけど、1つずつ順位や記録を上げていかないと、出ただけで終わる」と険しい表情をみせた。

初の世界選手権となった田中佑美(24=富士通)は13秒12(追い風0・4メートル)で5組7着でフィニッシュ。「思った通りに走らせてくれませんでした」と現状を受け止めた。

日本の女子100メートル障害は、国内では競争が激化。5人が12秒台をマークしており、今大会の参加標準記録(12秒78)を突破済みだった福部真子(27=日本建設工業)は日本選手権で4位となったため、出場できないほどだった。

そうした中、海外勢には力の差を見せつけられる結果となった。国内を主戦場としてきた寺田は「(海外の試合に)出ないと分からないこともあると思い始めている。分からなくなるところまで経験することが良いのかな」と海外転戦へ挑戦する可能性を示唆した。