8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)男子100メートルセミファイナリストの柳田大輝(東洋大)が、10秒14(追い風1・2メートル)で決勝進出を決めた。

前半で加速に乗り、そのままトップでフィニッシュラインへ。同組2着の大上直紀(仙台大)を0・04秒差で振り切った。

柳田は7月のアジア選手権で10秒02をマークし、優勝を収めると、8月のブダペスト大会で準決勝進出。今大会は400メートルリレーにも出場している。昨日14日には「周りからはどうせ勝つとみられていると思うが、楽しんで走れれば十分」と明るく意気込んでいた。

同じく世界選手権200メートル代表の鵜澤飛羽(20=筑波大)は調整も兼ねて100メートル準決勝に臨み、10秒35の4着で決勝進出を逃した。「何となく落ちるんだろうなという気はしていました」とサバサバした表情で振り返った。

今後は9月下旬から始まるアジア大会(中国・杭州)で、本職の200メートルに出場する。「今回のインカレはアジア大会へ向けたスピード練習という位置づけでもあったので、そこは達成していると思う。時間はないですが、しっかり調整すればちゃんと戦える位置にいるとは思っているので、20秒2から3で勝負して、あわよくば1台を出すつもりでいる」と思い描いた。

日本インカレの男子100メートル決勝は、同15日午後2時10分から行われる。