陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(24=東レ)が23日までに単独インタビューに応じ、24年7月26日に開幕するパリ五輪の100メートルで「金メダル」を目指すと宣言した。

200メートル、400メートルリレーと計3種目に挑むことも明言。8月の世界選手権ブダペスト大会では日本人唯一の100メートル決勝進出を2年連続に伸ばし、歴代最高の6位に入賞した。近未来に「9秒8台」と「世界一」をつかむイメージ、育成や競技普及への使命感も口にした。【取材・構成=藤塚大輔】

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陸上界の底上げへ、サニブラウンは9月30日に発表した主催大会「DAWN GAMES」(日の出を意味)について「今年は試験段階。来年から全国展開したい」と説明した。具体的なブロックは「北海道、東北、関東、関西、九州」の計画だと明らかにし、小学生は楽しく、中高生は地力を高める一助となるよう「チャレンジできる懸け橋をつくりたい。24年のパリ五輪の後くらいに全国大会を開催できたら」と語った。

「そこで勝った子や見込みのある強い子を、うち(米国)に招いて練習見学してもらったり、ダイヤモンドリーグ観戦に連れていったり」。自身のように、世界を肌で知る機会を提供する。私的な「測定合宿」プランも構想段階ながら温めており「自分だけでなく、陸上の第一人者に来てもらって1泊2日で指導会や講義を開いたり。そこで発掘した有望株をDAWN GAMESに招待出場させるのもいい」と思い描いた。