細谷恭平(28=黒崎播磨)が日本人トップの4位でゴールしたが、2時間7分23秒で、パリ五輪代表の設定記録2時間5分50秒をクリアすることは出来なかった。

「自分の力はしっかり出しきることは出来たんですけれど、目標(タイム)に届かなかったので悔しい気持ちが大きい。後半30キロを超えてから選手同士でけん制してしまった。最後まで押し切る状態が出来上がってなかったが、次につながることは出来ました」

21年大会では2位だった反省をもとに、レース前には「前回は30キロ地点で追いついたんですけれど…。今回は交換に余力を残していければ」と臨んだが、30キロすぎからは先頭4人での展開に。40キロをすぎたあたりから苦しい表情となり脱落した。

10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)では他選手と接触して転倒。28キロ地点でリタイアした悔しさもぶつけた。妻と義母のお手製ラベル付き給水ボトルもパワーに。ウイスキーのラベルをあしらったものや「練習はうそつかない」「男だろ!!!」「整えただろ!!!」などのメッセージも添えられた。

2024年パリ五輪男子マラソン代表の残り1枠を争うグランドチャンピオンシップ(MGC)「ファイナルチャレンジ」対象3レースの初戦は該当者がなかった。来年2月の大阪マラソン、同3月の東京マラソンで設定記録2時間5分50秒をクリアした最高タイムの選手が代表権を得る。いずれもクリア選手がいない場合は、MGC3位だった大迫傑が代表となる。

M・キザエ(ケニア/スズキ)が2時間7分8秒で優勝した。