パリオリンピック(五輪)イヤーの駅伝を制したのは、トヨタ自動車だった。4時間49分2秒で8年ぶり4度目の優勝を飾った。

区間割りと一部コースが変わった今回からの変更点にも戸惑わず、逆に勝負に生かすことができた。8年ぶりの悲願へ-。盤石の布陣が期待通りの活躍を見せた。3連覇を狙ったHondaは2分9秒差の2位、3位には1区の転倒アクシデントを乗り越えた旭化成が入った。


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ニューイヤー駅伝で優勝し胴上げされるトヨタ自動車7区の服部(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し胴上げされるトヨタ自動車7区の服部(撮影・江口和貴)

◆最終上位順位

(1)トヨタ自動車           

(2)Honda      +2分09秒

(3)旭化成        +2分25秒

(4)黒崎播磨       +3分38秒

(5)三菱重工       +4分43秒

(6)Kao        +4分44秒

(7)NTT西日本     +4分45秒

(8)GMOインターネットグループ  +5分05秒

(9)富士通        +5分30秒

(10)中国電力       +5分33秒


ニューイヤー駅伝で歓喜し優勝のゴールテープへ向かうトヨタ自動車7区の服部(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で歓喜し優勝のゴールテープへ向かうトヨタ自動車7区の服部(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し写真に納まるトヨタ自動車の選手たち。前列左から太田、大石、田中、後列左から熊本監督、田沢、フェリックス、服部、西山(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し写真に納まるトヨタ自動車の選手たち。前列左から太田、大石、田中、後列左から熊本監督、田沢、フェリックス、服部、西山(撮影・江口和貴)

◆レース経過◆ ※タイムは速報値


◆1区12・3キロ 群馬県庁~高崎市役所

◆スタート 午前9時15分、出場41チームが一斉にスタート。

◆1キロ 2分53秒で通過。大塚製薬・清水颯大が少し後続を離して先頭で通過。

◆3キロ 8分31秒で通過。大塚製薬・清水が1人先頭。2位集団まで約15秒差。

◆5キロ 14分13秒で通過。大塚製薬・清水が快調に飛ばす。後続との差は18秒、少し広がる。

◆6キロ 2位集団から大阪ガス・目片将大、西鉄・伊東大暉が少しおくれる。

◆9・3キロ 2位集団でアクシデント。旭化成・長嶋幸宝が転倒。大きくおくれる。

◆9・9キロ 2位集団が大塚製薬・清水を吸収、YKK・森山がトップに立つ。コニカミノルタ、ヤクルトなどが続く。

◆10キロ 28分51秒で通過。

◆10キロ 28分51秒で通過。

◆第1中継所 残り600メートル地点から7チームのスパート合戦。最後にヤクルト・太田直希が抜け出しトップで通過、2位にNTT西日本・服部弾馬が続いた。転倒の旭化成は13位まで順位を上げてタスキをつなぐ。区間賞はヤクルト・太田直希で34分42秒。


◆第1中継所通過順位

(1)ヤクルト    34分42秒

(2)NTT西日本     +2秒

(3)コニカミノルタ    +3秒

(4)トヨタ自動車     +4秒

(5)Honda      +4秒

(6)トヨタ自動車九州   +6秒

(7)YKK +11秒

(8)Kao       +12秒

(9)三菱重工      +15秒

(10)トヨタ紡織     +21秒



◆2区21・9キロ 高崎市役所~伊勢崎市役所

◆1キロ 先頭はトヨタ自動車・太田智樹、Kao・池田耀平、Honda・中山顕の3人に。

◆5キロ トヨタ自動車・太田、Kao・池田が少しリード。Honda・中山が少し離れてついていく展開。1区38位と出遅れた九電工はパリ五輪マラソン代表の赤崎暁が快走。一気に34位に順位を上げる。

◆8・6キロ 九電工・赤崎が快調に飛ばし32位まで浮上。

◆10キロ トヨタ自動車・太田がここまで28分5秒の快走で先頭で通過。3秒差でKao・池田。3位のHonda・中山までの差は20秒に開く。

◆11・3キロ 安川電機・古賀淳紫が激走。15人抜きで一気に20位まで浮上。

◆14・3キロ 安川電機・古賀淳紫が20人抜き。一気に15位まで浮上。

◆15キロ トヨタ自動車・太田が先頭で快走。41分56秒で通過。

◆15・9キロ 安川電機・古賀淳紫が22人抜き。13位まで浮上。

◆17・5キロ 中国電力・菊地駿弥が24人抜き快走。

◆18・8キロ トヨタ自動車・太田が先頭キープ。2位Kaoまで20秒差、3位Hondaまで32秒差。

◆第2中継所 トヨタ自動車・太田が1時間1分40秒の快走、トップでスーパールーキー田澤廉にタスキリレー。2位Kaoに34秒差、3位Hondaに42秒差。区間賞はトヨタ自動車・太田智樹で1時間1分40秒。1区のヤクルト・太田直希に続き、兄弟で区間賞獲得となった。


◆第2中継所通過順位

(1)トヨタ自動車      

(2)Kao       +34秒

(3)Honda        +42秒

(4)SGホールディングス +1分13秒

(5)旭化成        +1分15秒

(6)GMOインターネットグループ +1分25秒

(7)中国電力   +1分27秒

(8)三菱重工       +1分37秒

(9)黒崎播磨       +1分39秒

(10)トーエネック     +1分42秒


第2中継所でトヨタ自動車3区田沢(右)にタスキをつなぐ2区太田(撮影・江口和貴)
第2中継所でトヨタ自動車3区田沢(右)にタスキをつなぐ2区太田(撮影・江口和貴)
第2中継所に向かうトヨタ自動車2区太田(撮影・江口和貴)
第2中継所に向かうトヨタ自動車2区太田(撮影・江口和貴)
2区で区間賞を獲得したトヨタ自動車・太田(撮影・江口和貴)
2区で区間賞を獲得したトヨタ自動車・太田(撮影・江口和貴)
第2中継所でタスキリレーする西鉄・設楽兄弟。右は弟の2区悠太、左は3区の啓太(撮影・江口和貴)
第2中継所でタスキリレーする西鉄・設楽兄弟。右は弟の2区悠太、左は3区の啓太(撮影・江口和貴)



◆3区15・4キロ 伊勢崎市役所~三菱電機群馬製作所

◆5キロ トヨタ自動車・田澤廉が追い風味方にハイペースで快走。13分38秒で通過。後方では富士通・塩尻和也が猛追開始。

◆8・8キロ 中国電力・大森太楽が好走、入賞圏8位浮上。

◆10キロ トヨタ自動車・田澤廉が変わらず先頭。ペースも落ちず27分35秒で通過。2位Kao、3位Hondano並びは変わらず。後方ではNTT西日本・小林歩が27分17秒の高速ペースで激走。

◆13キロ 3位グループでHonda・伊藤達彦と旭化成・相澤晃が併走。競い合いながら2位を追走。

◆第3中継所 トヨタ自動車・田澤廉がトップでコリルへタスキリレー。後半少しペースダウンも2位に58秒差とリード広げる。2位はHonda、3位Kao。区間賞は16人抜きのNTT西日本・小林歩が42分29秒で獲得。


◆第3中継所通過順位

(1)トヨタ自動車           

(2)Honda        +58秒

(3)Kao        +1分01秒

(4)旭化成        +1分06秒

(5)黒崎播磨       +1分32秒

(6)SGホールディングス +1分34秒

(7)NTT西日本   +1分52秒

(8)GMOインターネットグループ +1分54秒

(9)三菱重工       +1分55秒

(10)中国電力       +2分11秒


第2中継所から駆け出すトヨタ自動車3区田沢(撮影・江口和貴)
第2中継所から駆け出すトヨタ自動車3区田沢(撮影・江口和貴)


◆4区7・8キロ 三菱電機群馬製作所~太田市役所

◆3・6キロ 九電工・コエチとSUBARU・キプランガットが後方で超ハイペースで前を追走。

◆4キロ トヨタ自動車・コリルが順調にとばして首位快走。

◆5・2キロ Honda・ヴィンセントがトヨタ自動車・コリル追って快走、50秒差までつめる。

◆5・8キロ 三菱重工・キプラガットが強風の中でも勢い衰えず6位浮上。

◆第4中継所 トヨタ自動車・コリルが首位を守ってタスキリレー。Honda・ヴィンセントが差をつめて約40秒差で2位。3位には黒崎播磨が浮上。Kaoは4位に後退。区間賞はマツダのディエマが20分52秒で獲得。


◆第4中継所通過順位

(1)トヨタ自動車           

(2)Honda        +40秒

(3)黒崎播磨         +53秒

(4)Kao        +1分01秒

(5)旭化成        +1分21秒

(6)三菱重工       +1分36秒

(7)NTT西日本   +1分36秒

(8)GMOインターネットグループ  +1分43秒

(9)中国電力       +1分52秒

(10)SGホールディングス +1分59秒



◆5区15・8キロ 太田市役所~桐生市役所

◆3キロ トヨタ自動車・田中秀幸が首位快走。後方では三菱重工・山下一貴、NTT西日本・北崎拓矢、GMOインターネットグループ・岸本大紀が激しい6位争い。SUBARUは“口町ロケット”口町亮が追い上げ狙う。

◆7キロ トヨタ自動車・田中が好ペースで快走。2位Honda・青木涼真との差を再び広げる。3位には旭化成・葛西潤が浮上。

◆9・1キロ GMO・岸本がハイペースで上位を猛追。42秒差追いつき一気に5位浮上。

◆11キロ トヨタ自動車・田中が先頭で通過。強風にも負けず、力強い走りをキープ、2位Hondaとの差を1分8秒に広げる。

◆13キロ 5位グループでGMO・岸本、NTT西日本・北崎、Kao・杉山魁声が競り合いながら前を追走。

◆第5中継所 トヨタ自動車・田中がトップで西山雄介にリレー。2位Hondaとの差は1分29秒と拡大。3位は旭化成、1分52秒差。SUBARUは口町が5人抜きで14位浮上。トップでタスキを受けたトヨタ自動車の田中秀幸が46分33秒で区間賞を獲得した。


◆第5中継所通過順位

(1)トヨタ自動車           

(2)Honda      +1分29秒

(3)旭化成        +1分52秒

(4)黒崎播磨       +2分38秒

(5)Kao        +3分34秒



◆6区11・2キロ 桐生市役所~伊勢崎市西久保町

◆3キロ 7位でタスキを受けたGMO・大迫傑がハイペースの走りを披露。5位まで一気に順位を上げて前をうかがう。

◆5・5キロ パリ五輪マラソン代表の2位Honda・小山直城が、手袋を外して首位のトヨタ自動車・西山雄介を必死の追走。

◆7・7キロ GMO・大迫が黒崎播磨・田村友伸をとらえ4位グループに浮上。

◆9キロ 富士通・伊豫田達弥、中国電力・池田勘汰、三菱重工・定方俊樹が激しい8位争いを展開。

◆第6中継所 トヨタ自動車・西山雄介が好走。2位との差をさらに広げて服部勇馬にタスキリレー。2位は2分5秒差でHonda、3位は旭化成。GMO・大迫と黒崎播磨・田村は最後まで競り合い、ほぼ同着で最終区へつないだ。区間賞はトヨタ自動車・西山雄介が32分59秒で獲得した。


◆第6中継所通過順位

(1)トヨタ自動車           

(2)Honda      +2分05秒

(3)旭化成        +2分30秒

(4)GMOインターネットグループ    +3分40秒

(5)黒崎播磨       +3分40秒

(6)NTT西日本     +4分17秒

(7)Kao      +4分18秒

(8)三菱重工       +4分27秒

(9)中国電力       +4分38秒

(10)富士通        +4分48秒



◆7区15・6キロ 伊勢崎市西久保町~群馬県庁

◆3キロ 先頭を走るトヨタ自動車・服部勇馬が8分54秒で通過。ハイペースの走りで首位キープ。

◆8・2キロ トヨタ自動車・服部勇馬が強い横風の中、大きな声援を背にゴールへ進む。

◆8・4キロ 黒崎播磨・土井大輔がGMO・嶋津雄大を振り切り4位争いを一気にリード。

◆9・2キロ トヨタ自動車・服部勇馬と2位Honda・木村慎との差が2分16秒に拡大。3位旭化成と2位の差は16秒まで接近。

11・9キロ 6位集団の三菱重工・的野遼大、Kao・青木優、NTT西日本・小松巧弥が5位GMO・嶋津に追いつき吸収。4人の5位争いに。

14・9キロ トヨタ自動車・服部勇馬がサングラス投げ捨ててラストスパート。

◆フィニッシュ トヨタ自動車が4時間49分3秒で8年ぶり優勝。アンカー服部勇馬が両手を突き上げながら歓喜のゴール。2分9秒差の2位にHonda、2分25秒差の3位に旭化成が入った。


◆最終順位

順位  チーム名    タイム

(1)トヨタ自動車     4:49:02

(2)Honda        4:51:11

(3)旭化成        4:51:27

(4)黒崎播磨       4:52:40

(5)三菱重工       4:53:45

(6)Kao          4:53:46

(7)NTT西日本       4:53:47

(8)GMOインターネットグループ4:54:07

(9)富士通        4:54:32

(10)中国電力       4:54:35

(11)トヨタ紡織      4:54:39

(12)安川電機       4:55:20

(13)トヨタ自動車九州   4:55:21

(14)SUBARU        4:55:34

(15)ヤクルト       4:56:42

(16)サンベルクス     4:56:45

(17)JR東日本       4:56:45

(18)埼玉医科大学G     4:56:45

(19)SGホールディングス  4:56:51

(20)九電工        4:56:56

(21)トーエネック     4:57:32

(22)住友電工       4:57:35

(23)YKK          4:57:38

(24)ひらまつ病院     4:57:39

(25)マツダ        4:57:40

(26)愛三工業       4:58:03

(27)コニカミノルタ    4:58:51

(28)JFEスチール      4:58:52

(29)中電工        4:59:46

(30)コモディイイダ    4:59:47

(31)NTN          4:59:48

(32)NDソフト       4:59:55

(33)愛知製鋼       5:00:18

(34)大塚製薬       5:00:58

(35)大阪ガス       5:01:04

(36)プレス工業      5:01:08

(37)大阪府警       5:01:34

(38)中央発條       5:01:41

(39)富士山の銘水     5:02:25

(40)ロジスティード    5:03:49

(41)西鉄         5:04:50



第2中継所でトヨタ自動車3区田沢(右)にタスキをつなぐ2区太田(撮影・江口和貴)
第2中継所でトヨタ自動車3区田沢(右)にタスキをつなぐ2区太田(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝のゴール付近で選手を待つぐんまちゃん(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝のゴール付近で選手を待つぐんまちゃん(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝のゴールテープを切ったトヨタ自動車7区の服部(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝のゴールテープを切ったトヨタ自動車7区の服部(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し写真に納まるトヨタ自動車の選手たち。前列左から太田、大石、田中、後列左から熊本監督、田沢、フェリックス、服部、西山(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し写真に納まるトヨタ自動車の選手たち。前列左から太田、大石、田中、後列左から熊本監督、田沢、フェリックス、服部、西山(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し写真に納まるトヨタ自動車の選手たち。前列左から太田、大石、田中、後列左から熊本監督、田沢、フェリックス、服部、西山(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し写真に納まるトヨタ自動車の選手たち。前列左から太田、大石、田中、後列左から熊本監督、田沢、フェリックス、服部、西山(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し胴上げされるトヨタ自動車の熊本監督(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝し胴上げされるトヨタ自動車の熊本監督(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝しインタビューを受けるトヨタ自動車の熊本監督(撮影・江口和貴)
ニューイヤー駅伝で優勝しインタビューを受けるトヨタ自動車の熊本監督(撮影・江口和貴)



◆出場チーム◆


NOチーム名出場回数前年順位
1Honda40年連続41回目1位
2富士通4年連続33回目2位
3トヨタ自動車35年連続45回目3位
4三菱重工15年連続28回目4位
5SGホールディングス29年連続30回目6位
6SUBARU3年連続23回目7位
7中電工28年連続28回目8位
8トヨタ紡織27年連続27回目9位
9トヨタ自動車九州15年連続22回目11位
10ロジスティード12年連続12回目12位
11Kao9年連続61回目13位
12黒崎播磨13年連続36回目14位
13サンベルクス4年連続6回目15位
14旭化成38年連続61回目16位
15中国電力32年連続32回目17位
16NTT西日本16年連続59回目19位
17九電工49年連続55回目20位
18愛三工業23年連続23回目21位
19マツダ22年連続59回目22位
20大塚製薬4年連続29回目23位
21住友電工7年連続10回目24位
22トーエネック12年連続14回目25位
23愛知製鋼2年連続39回目26位
24ヤクルト11年連続44回目28位
25NTN3年連続59回目29位
26埼玉医科大G2年連続3回目30位
27JFEスチール5年連続47回目31位
28コモディイイダ5年連続5回目32位
29中央発條10年連続41回目33位
30西鉄3年連続20回目34位
31YKK32年連続34回目36位
32プレス工業4年ぶり12回目
33富士山の銘水初出場
34NDソフト3年ぶり3回目
35大阪府警2年ぶり11回目
36安川電機34年連続46回目
37ひらまつ病院3年ぶり5回目
38コニカミノルタ39年連続49回目18位
39JR東日本6年連続18回目10位
40GMOインターネットグループ5年連続5回目5位
41大阪ガス2年連続11回目27位

【イラスト】ニューイヤー駅伝コースマップ
【イラスト】ニューイヤー駅伝コースマップ