青山学院大(青学大)が2年ぶり6度目の往路優勝を飾った。記録は5時間18分14秒。史上初の2季連続3冠を目指す駒澤大(駒大)を3区で逆転し、逃げ切った。2年ぶり7度目の総合優勝へ、名将・原晋監督(56)が掲げる「負けてたまるか大作戦」が見事に的中した。2位に2分38秒差で駒大、3位には城西大が続いた。

1区の荒巻朋熙(2年)は首位の駒大から25秒差の9位と出遅れたが、2区の黒田朝日(2年)が7人抜きの快走で区間賞を獲得。一気に順位を2位へ押し上げた。

首位と22秒差でタスキを受けた3区の太田蒼生(3年)は、18・2キロ過ぎで駒大・佐藤圭汰(2年)を抜き去った。同区間(21・4キロ)では日本人初の59分台となる59分47秒で区間賞を受賞。大学3大駅伝で23区間連続首位継続中の駒大から、首位の座をついに奪還した。

4区の佐藤一世(4年)は4秒のリードをグングン広げた。2位駒大との差を1分27秒まで広げ、22年5区で区間3位の若林宏樹(3年)へとタスキリレー。その若林が降りしきる雨にも負けず力強く走り抜き、歓喜のゴールに飛び込んだ。

往路を制した第98回の22年大会も、3区で太田が首位へ。2年前のリメイクで、大本命の駒大を上回った。

今季は原監督が就任20年目の節目の年。出雲5位、全日本2位となり、2大会とも圧勝した「史上最強」駒大には大差をつけられていたが、15年以降の箱根路で6度の総合優勝を誇るフレッシュグリーンが力を発揮した。

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