東京マラソンが今日3日、都庁前～東京駅前・御幸通りで行われる。今大会はパリ五輪男子代表の3枠目を懸けた最終選考会を兼ねており、設定記録（2時間5分50秒）突破＆日本人最上位で内定。突破者不在の場合は、昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ（MGC）3位の大迫傑が内定する。
日本記録保持者の鈴木健吾（28＝富士通）や前回日本人トップの山下一貴（26＝三菱重工）らが五輪切符を争う。
◇ ◇ ◇
鈴木と山下が、最後の1枠を懸けた争いの軸となる。鈴木は22年東京マラソンで、2時間5分28秒をマーク。今大会の出場選手で唯一、最終選考会の設定記録を上回った実績がある。1日の会見では「出せないタイムではない」と自信をのぞかせた。
コースも熟知しており、最後の折り返しとなる37キロ過ぎが鍵と見通す。「東京駅方面へ続く直線は向かい風が吹くと思う。その時に前で勝負できれば」。近年の股関節痛の影響もあり、昨秋のMGCは12キロ手前で途中棄権となったが、最終決戦で地力を示す。
山下は“自分超え”を目指す。前回大会で記録した2時間5分51秒から1秒短縮したタイムが、パリ五輪への設定記録となった。「自己ベストの更新なので、自分が一番分かりやすい」。昨年8月の世界選手権（ハンガリー・ブダペスト）では40キロまで5位と大健闘。最後は足がけいれんした影響で12位となったが、力は十分にある。
其田健也（30＝JR東日本）は過去2大会連続で日本勢2位と安定感が際立つ。細谷恭平（28＝黒崎播磨）は昨年12月の福岡国際マラソンを2時間7分23秒で走っており、中3カ月での出場となる。昨年2月の大阪マラソンを制した西山和弥（25＝トヨタ自動車）は、MGCを欠場した上で今大会に照準を合わせてきた。
◆主な有力選手の自己記録
鈴木健吾（2時間4分56秒）
山下一貴（2時間5分51秒）
其田健也（2時間5分59秒）
細谷恭平（2時間6分35秒）
西山和弥（2時間6分45秒）
