23年世界選手権女子5000メートル8位入賞の田中希実(24=ニューバランス)が1500メートル2組で4分7秒98を記録し、同組2位、全体2位となった。同じ組で走った昨夏の全国高校総体(インターハイ)1500メートル3位のドルーリー朱瑛里(16=岡山・津山高2年)は4分25秒45で同組9位の全体13位。トラックレースでの初対決は、田中が存在感を示した。

田中は2位となった800メートル(2分6秒08)に続き、この日は2レースを完走。ここ1週間を「楽しいではなく、イライラの状態が出てしまった」と振り返った上で、「今年は五輪があるのでワクワクしている。海外の五輪ムードの街中や観客いっぱいのスタジアムで走ることは楽しみ。出たい思いが強いので、楽しめる状態へ持っていきたい」と思い描いた。ドルーリーや800メートルで先着を許した久保凛(16=東大阪大敬愛高2年)らの存在については「みんな対等なライバルとして見ている。同年代の選手やベテランの選手もライバルとして、スタートラインに立った時は横一線の存在だと捉えている」と位置づけた。

全体13位となったドルーリーは「ここ3週間くらいは良い練習が積めていた。体調は万全だったが、気持ちの面で集中しきれていなかった」と反省を続けた。

2人は今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝でも同じ2区(4・0キロ)を走ったが、競り合う場面がないまま3区へタスキ渡し。田中が12分11秒で区間賞、ドルーリーが高校生トップとなる12分47秒で区間5位となっていた。

同じく2組で出場したツラカ・エスタ・ムソニ(22=ニトリ)が4分6秒54で優勝した。