世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(25=東レ)が10秒04(追い風1・7メートル)で全体4位となった。パリオリンピック(五輪)の参加標準記録(10秒00)には届かず、切符獲得はお預けとなった。

昨夏の世界選手権で100メートル&200メートル2冠のノア・ライルズや東京五輪200メートル銀メダルのケニー・ベドナレク(ともに米国)と同じ1組で出走。10秒01で1位となったライルズらに先着を許したものの、0秒03差と迫った。3月にマークした10秒02に続き、同種目での今季2レース目でも10秒0台前半に乗せた。

サニブラウンは昨夏の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)で日本勢過去最高の6位入賞。日本陸連の選考基準に基づき、6月30日までに参加標準記録を突破した時点で、五輪代表に内定する。未突破の場合でも、6月下旬の日本選手権(27~30日)の成績や7月2日時点の世界ランキング次第で代表入りが決まる。

昨年10月の時点では、パリ五輪へは200メートル、400メートルリレーと計3種目に挑むと明言。「自分で自分の限界を決めない。やるなら金メダル」と語っていた。