陸上の世界選手権(27日開幕、韓国・大邱)に出場する男子マラソンの川内優輝(24=埼玉県庁、春日部高校定時制職員)が17日、所属する埼玉県庁を表敬訪問し、上田清司知事らに健闘を誓った。日の丸の入ったジャージーを身にまとい、緊張した面持ちで「入賞が目標だが、それ以上に、自分の走りを見た誰かが何かを考えるきっかけになれば。歯を食いしばって走ります」と意気込んだ。陸上経験のある上田知事からは「どんなに距離があっても後ろを振り返ったらダメ」とアドバイスを送られ、笑顔でうなずくなど終始、和やかなムードだった。現在は大好きなコーヒー絶って調整に励む川内だが、県から贈呈された激励品は、何とコーヒー…。「大会が終わってから祝杯をあげます」と苦笑いした。