<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇さいたまスーパーアリーナ

 2連覇を狙う羽生結弦(19=ANA)が圧巻の演技で首位発進を決めた。冒頭の4回転トーループで高さ、速さとも申し分ないジャンプをみせると、1万7000人以上が詰め掛けた会場のボルテージを上げていく。

 柔軟な体を生かしたキレのあるステップ、スピンに加え、終盤の連続3回転ジャンプまでを滑りきって、フィニッシュでは人さし指を天に掲げるガッツポーズ。国際スケート連盟(ISU)非公認大会ながら、得点は日本人では初となる100点超えの103・10点を記録した。「たくさんの方の前で良い演技をしたいと思っていた。楽しんで滑ることができた。明日(のフリー)も一生懸命演じきります」と話した。