日本スケート連盟は23日、来年2月に行われるソチ五輪フィギュアスケートの日本代表を発表した。

 男子は今季のGPファイナル、全日本選手権を制した羽生結弦(19=ANA、初)、全日本選手権2位の町田樹(23=関大、初)、今季のNHK杯優勝の高橋大輔(27=関大大学院、3度目)が選ばれた。

 男子シングルのソチ五輪金メダル争いは、世界選手権3連覇中のチャン(カナダ)に他選手が挑む構図だ。筆頭は羽生。GPファイナルでは今季3戦目の直接対決で初勝利。さらに、フリーでは4回転サルコーで転倒しながらの勝ちで、チャンが完璧な演技をした場合でも対等に渡り合える可能性がある。続くのは高橋。故障の回復具合にもよるが、本来の滑りが戻れば高い表現力が大きな武器になる。

 羽生のチームメートで13年世界選手権銅メダルのフェルナンデス(スペイン)も2種類の4回転ジャンプを持つ。今季前半は不調も、実力は確か。同大会銀メダルのテン(カザフスタン)はケガに苦しんでいるが、国として団体戦出場がなく個人戦に集中でき不気味な存在だ。