全日本高校バレーボール選手権(通称・春高バレー、埼玉・さいたまスーパーアリーナほか)が1月5日に開幕する。男子の一関修紅(岩手)は、元Vリーガー高橋昇禎(のりよし)監督(39)の下で、27年ぶり7度目の全日本高校選手権に挑む。07年春まで休部状態だったが、27歳まで東レ(V・プレミアリーグ)でプレーしていた高橋監督が再創部。就任6年目で全国出場を決めた。

 県代表決定戦は、今夏の県高校総体決勝でストレート負けした不来方に逆転勝ちした。部員14人の少数精鋭。1、2年生主体で、3年生はセンター佐々木誠主将とセッター&ライト浜田恭兵の2人だけ。自主性を重んじる高橋監督は「来年のチームと思っていましたが、3年生のためにという思いが強かった」とチームの絆を強調する。

 Vリーグチームを参考にして、専任のフィジカルトレーナーの指導で体幹も鍛えてきた。高橋監督の夢は、岩手のレベルアップと全国で通用する選手の育成。佐々木主将は「まず県勢最高の16強以上を狙いたい」と闘志を燃やす。【佐々木雄高】