全日本選手権女子3位で世界切符をつかんだ浅田真央(25=中京大)が28日、世界選手権代表会見とエキシビションに臨んだ。

 浅田が女王返り咲き計画を立てた。次戦は2月中旬の4大陸選手権(台北)だが、「世界ランキングを上げたい」と出場理由を述べた。

 念頭にあるのは、2季ぶりの頂点を狙う世界選手権の滑走順。世界ランクで、ショートプログラム(SP)の前半、後半の組み分けがなされる。現在は12位だが、試合に出なければさらに下がる。関係者は「ランク上位にして、最終グループに近い位置で滑りたい」とした。

 前半滑走のデメリットは、得点が伸びにくい傾向にあることだ。後続に有力選手がそろえば、初めは採点が辛くなる。それを避けたい。さらに、日本連盟の小林強化部長は「レベルの高い選手と競うことでモチベーションになる」とした。練習から覇権争いの中心に参画して、好演技につなげたい。「自分に勝つこと」とテーマにした世界舞台へ、最高の環境をつくる。