「ラグビー界のマーくん」が初先発! トップリーグの神戸製鋼は6日、8日リコー戦(大阪・花園)のメンバーを発表した。

 4連勝をかけた一戦へ、ジム・マッケイ・ヘッドコーチ(HC=49)はサントリーから今季加入したフッカー金井健雄(たてお、31)の移籍後初先発を決断した。日本代表フッカー木津らを控えに回した布陣にマッケイHCは「フロントローは非常に層が厚い状況。彼(金井)らにとってはチャンス。金井はサントリーでの経験も豊富で、素晴らしい働きをしてくれる」と期待を込めた。

 金井は日本代表4キャップを保持。大相撲の白鵬や、米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手に似ていることから「白鵬やマーくんと呼ばれてきました。『恐竜の子ども』とか言われたこともあります」と愛くるしい笑顔で笑う。その表情とは対照的に、ラグビーではフィジカルプレーが持ち味。社員契約だったサントリーを退団し、今年4~7月にはオーストラリアで武者修行してきた。

 巡ってきたチャンスに「(リーグが)消耗戦の中、どこかで木津を休ませないと持たない。僕は『(控えから)最後だけ頑張ればいい』というのは性に合わない」と闘志はメラメラ。今節は右太ももの故障から復活した元南アフリカ代表CTBジャック・フーリー(33)も、控えながら今季初のメンバー入りを果たした。指揮官は「我々にとって勢いを持続させる大切な試合」と力を込める。上位戦線に残るため新顔たちが躍動する。