ラグビー日本選手権は明日29日に決勝が行われ、トップリーグ(TL)を全勝で制したサントリーと2連覇を目指すパナソニック(TL3位)が激突する。27日には登録選手が発表され、WTBは今季のTLトライ王・中■隆彰(26=サントリー)と、日本代表・福岡堅樹(24=パナソニック)による注目のマッチアップとなった。幼なじみの2人は、チームに勝利をもたらす激走を誓った。

 「ケンキ」を止める。約1時間半の練習を終えた中■は、決勝での役割を福岡を封じることだと言い切った。50メートル5秒8で走る相手をイメージし、何度も防御の入り方を確認。「向こうの攻撃は、いかに人を余らせた状態でケンキを走らせるか。対面に立つ自分のディフェンスが重要だと思っている」と力を込めた。

 福岡とは小中学校時代の約5年間、福岡・玄海ジュニアラグビークラブでともに戦った仲で、「当時から速かったし、今はTLで一番速いと思う」とその実力に一目を置く。15年W杯、16年リオデジャネイロ五輪7人制日本代表としても活躍した2歳年下のライバルに長く先を越されてきたが、自身も今季はTL4年目で大ブレーク。福岡の10トライを上回る17トライを奪い、トライ王にも輝いた。注目の直接対決に「しっかり自分の仕事をやりきります」。大舞台で成長した姿を見せつけるつもりだ。

※■は雨カンムリに雅のツクリ、その右に鳥