今季のトップリーグ(TL)王者サントリーが、2連覇を目指した同3位パナソニックを15-10で下し、4季ぶり7度目の優勝を果たして、シーズン2冠を達成した。

 前半から両チームとも堅い守備で相手に突破口を与えず、ともに1PGを決めて3-3で折り返した。後半に入ってサントリーがテンポの早い連続攻撃で相手の反則を誘発して2本のPGを追加。9-3と差をつけた。同16分にパナソニックのロック、ヒーナン・ダニエルにキックチャージからトライを許して、9-10と逆転されたが、その後もSO小野が2PGを決めて再逆転した。

 サントリーのフランカー、ジョージ・スミスは「自分たちのディフェンスシステムは厳しい練習をしてつくりあげた。常にそれを信用して戦い続けた。自分たちに満足している」と胸を張った。FB松島幸太朗は「我慢のラグビーだった。まずはチームの勝利を考えてプレーしました」と話した。パナソニックのSO山沢拓也は「相手のディフェンスのプレッシャーがすごくて、なかなか前へ出られなかった。いい経験をさせてもらった。今日の試合をしっかりと振り返って、来年は優勝したい」と、敗戦を来季の糧にする決意だった。