男子200メートル平泳ぎの世界記録保持者の渡辺一平(20=早大)は、200メートル個人メドレーに出場し、2分0秒57で1位だった。

 来月の世界選手権(ハンガリー)の調整を兼ね、専門外の個人メドレーに出場。バタフライ、背泳ぎを終えて5位も、専門の平泳ぎで一気に大学の先輩でリオ五輪200メートルバタフライ銀メダルの坂井聖人(22)らを抜き去る。自由形でも勢いを持続し、後続をぶっちぎってフィニッシュした。

 世界選手権へ向けて追い込み期に入っており、体はボロボロの状態だったが「満足いくタイム」と、納得の表情を浮かべた。昨年リオ五輪男子200メートル平泳ぎでは準決勝で五輪記録を出し、トップ通過しながら、決勝は6位とメダルを逃した。「五輪の悔しさを晴らす。あと(世界選手権まで)1カ月半。気を抜かずにやる」と世界の頂点を見据えた。