米プロバスケットボールNBAのヒートは4日、チームの黄金期を支えたクリス・ボッシュを戦力外としたと発表した。

 2014年に5年総額1億1800万ドル(約133億3400万円)の契約を結んだが、血栓症が原因で16年2月を最後に出場がない。戦列復帰を望んだ16~17年シーズンも開幕前の身体検査をクリアできなかった。ボッシュはツイッターで「ありがとうヒート、ファン、そしてマイアミ」とつづった。

 211センチの大型Fフォワード。レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)、ドウェイン・ウェード(ブルズ)と共にヒート黄金期の「ビッグスリー」と呼ばれた。

 10~11年から4季連続でNBA決勝に進み、11~12年から2連覇を達成。強い印象を残したプレーは12~13年に2勝3敗で迎えたスパーズとの決勝第6戦。終了間際に3点を追う状況でオフェンスリバウンドを奪い、レイ・アレンにつないで同点の3点シュートを呼び込んだ。

 ラプターズ時代の7季と合わせて計13シーズンで893試合に出場、平均19・2点、8・5リバウンドを記録。オールスターにも11度選ばれた。ヒートのパット・ライリー社長は「彼は疑いなくチーム史上最高の選手の一人だ」とたたえ、ボッシュの背番号1を永久欠番とすることを発表。ジェームズもツイッターで「クリス・ボッシュに敬意を表する。背番号1は永遠だ」とねぎらった。