ショートプログラム(SP)5位スタートの横井ゆは菜(17=愛知・中京大中京高)とSP首位の滝野莉子(15=関大KFSC)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の大技に挑んだ。

 横井は冒頭に組み込み、転倒したものの、他のジャンプでカバー。フリー108・42点の合計161・81点で2位に入った。直前の6分間練習では「全くはまらなかった」ものの「昨日から『明日(13日)のアクセルはスピードを落とさずに』と考えていた。いつもの試合より思い切っていけた。タイミングや回しすぎが失敗につながった」と前向きに捉えた。

 滝野も横井と同様に冒頭に挑戦。こちらも転倒したが「ビビって跳ばなくて、小さい演技で守りにはいるのも良くないと思った」と振り返った。以降のジャンプでも転倒が目立ち、フリー95・10点の合計152・47点で8位となったが、今後への課題をつかんだ。

 2人はジュニアグランプリシリーズへの参戦が決定済み。9月6日からの第3戦ラトビア大会に臨む横井は「国際大会は久しぶりでチャレンジャー。そこで『(トリプルアクセルを決めて)自分はこんなことができるんだぞ』とアピールしたい」。今月23日からの第1戦オーストラリア大会に出場する滝野も「トリプルアクセルはリスクもあるので、練習で調子が良ければ入れていきたい」と意気込んだ。