男子フリースタイル57キロ級の高橋侑希(23=ALSOK)が、世界選手権初優勝を果たした。日本勢のフリースタイル金メダルは81年大会52キロ級の朝倉利夫以来36年ぶりで、フリーとグレコローマンでの同一大会金メダルは70年大会以来47年ぶり。女子を合わせて全3スタイルでそろって世界一は初めてとなった。日本の金メダルは6個となり、20年東京五輪へ躍進した。

 高橋は決勝でトーマス・ギルマン(米国)を攻め切った。6分間を戦い終えて6-0とし、スタンドに一礼。日の丸を掲げると、練習を終えたばかりのようなさっぱりとした様子でマットを下りた。フリーの日本勢で36年ぶりの金メダルにも「勝っちゃった。あまり実感がない」。日本レスリング史に新たな1ページを彩った。