競泳男子自由形短距離で全国高校総体(インターハイ)を制した実績がある21歳の大学生選手が興奮作用のある禁止物質に陽性反応を示したことが6日、複数の関係者への取材で分かった。近く予備のB検体の検査が実施される見通し。日本アンチ・ドーピング機構(JADA)によると、過去に国内で競泳選手のドーピング違反はなく、確定すれば初めてのケースとなる。

 関係者によると、同選手は9月に大阪府門真市で行われた日本学生選手権でのドーピング検査で、A検体が陽性だった。服用していた海外のサプリメントに禁止物質が含まれていた可能性があるという。主要国際大会の代表歴はない。

 日本水泳連盟幹部は「結果が確定していないので状況を見守りたいが、もし水泳界から違反が出たということになれば、大変残念で申し訳ないこと」と述べた。