インターネット関連企業大手の楽天は10日、日本企業として初めて、NBAとのオフィシャルパートナー契約を締結すると発表した。契約は20年東京五輪をまたぐ3年以上の複数年で、9月に発表したNBA王者ゴールデンステート・ウォリアーズとのスポンサー契約費用約66億と同等、もしくはそれ以上の数十億円にのぼるとみられている。

 都内で行われた会見には、楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏(52)、来日したNBAのコミッショナー、アダム・シルバー氏(55)らが出席した。三木谷氏は「グローバルにおけるバスケットボールの存在感を高めていくことに貢献できれば」と、スポーツを通じて人や社会を元気にしたいと語った。シルバー氏はNBAの試合を東京で行うことも前向きに検討していることを明かし、「日本の皆さんが生で観戦してもらうのは素晴らしい経験。必ずや日本でゲームを」と話した。

 今回のオフィシャルパートナー契約によって、日本国内におけるNBAの放映権は楽天が独占することとなる。インターネット視聴サービス「NBA LEAGUE PASS Powered by Rakuten」では、マルチデバイス対応で年間1400試合以上をライブ配信する予定。「Rakuten TV」のNBA月額視聴サービスでは、日本語解説付きのライブ配信を週9試合、年間200試合以上を月額972円で視聴できる購読型パッケージを10月18日よりリリースする。また、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」にもNBA公式グッズページ「NBA ZONE」を開設し、各チームの公式グッズの販売も行う。