ルイス・ハミルトンが通算72回目のポールポジションを獲得した。ミハエル・シューマッハの記録に並ぶ160回目のフロントロウスタートとなる。

 フリー走行から好調のハミルトンは予選でも他を寄せつけず、圧倒的な走りでQ1から全セッションをトップで通過し、Q3でもタイトル争いの相手セバスチャン・フェッテルを0.239秒差で下してポールポジションを獲得した。

 「今日は風が強くトップが吹いてとても難しいコンディションだった。セクター1では追い風だったけどターン9では風向きが変わった。そんな変化に上手く対応しなければならないのもこのサーキットの難しさのひとつなんだ。とてもチャレンジングで、風の中でダンスを踊っているようで楽しいよ」

 明日の決勝で自身が優勝し、フェッテルが6位以下ならば自身4度目となるドライバーズタイトル獲得が決まる。しかフェッテルは2番グリッドを獲得しており、その可能性は低いだろうとハミルトンは語った。

 「そうなる可能性はあまりないと思う。とにかく僕にできるのは自分の能力を最大限に発揮することだけだ。油断はできない、セバスチャンがすぐ後ろにいるんだからね」

 マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソが9位、ストフェル・バンドールンが13位という結果。上位のグリッド降格ペナルティを受けてアロンソは8番グリッドから決勝に臨む予定となっている。(米家峰起通信員)