ルイス・ハミルトンがポールトゥウインで今季9勝目、通算62勝目を飾った。

 スタートでは2番グリッドのセバスチャン・フェッテルが好加速を見せトップを奪った。しかし自力に勝るハミルトンはフェッテルを追い詰め6周目に再逆転。そこからはフェッテル以下を寄せつけることなく独走で優勝してみせた。フェッテルが2位でフィニッシュしたため今季のドライバーズチャンピオンは決定しなかったものの、次戦メキシコGPでのハミルトンのタイトル獲得は濃厚となった。

 ビル・クリントン元米国大統領に優勝トロフィーを授与され、表彰台でウサイン・ボルトにインタビューされたハミルトンはこの上なく上機嫌だった。

 「本当に素晴らしい1日になったね。今日はクルマのフィーリングが素晴らしかった。このサーキットも大好きだし、今では一番好きなサーキットになったよ。でもまだ3戦残っているんだ。まだまだこれからだよ」

 この優勝によりメルセデスAMGの2017年コンストラクターズチャンピオンが決定。2014年から4連覇達成となった。

 マクラーレン・ホンダは8番グリッドのフェルナンド・アロンソが入賞圏内で戦っていたものの、MGU-Hにトラブルが発生してリタイア。14番グリッドにつく予定だったストフェル・バンドールンは日曜の朝にMGU-Hにトラブルの兆候が見つかったため新品に交換し、最後尾からのレースで12位。マシン特性の合ったサーキット・オブ・ジ・アメリカズでの好走を期待していたが、チームとしては2戦連続のノーポイントに終わった。(米家峰起通信員)