2020年東京五輪は28日で開幕まで1000日。3年後の7月24日に開会式の舞台となるメインスタジアムの新国立競技場は、大きな楕円(だえん)形の姿がくっきりと浮かび上がってきた。19年11月末の完成に向けて工期の約3分の1を終え、3層構造の観客席は最下層部の骨格がほぼできあがった。バックスタンドは最上層部の工事が進行中。屋根の工事も来年始まる予定だ。

 大会の準備は今後、全国を巡る聖火リレーのルート策定や開閉会式の演出を手掛ける総合監督の選考など新たな段階に入る。大会組織委員会の森喜朗会長は国内競技団体の代表者を集めた27日の会合で「もうあと1000日。(課題は)これからはソフト面が多くなる。どうやって具体的に運営するか。(大会の成功は)経験豊かな皆さま方にかかっている」とあいさつし、協力を求めた。同日夜には東京タワーがライトアップされ、大展望台に「1000」の文字が表示された。