新潟BBラビッツは今日25日の全日本バスケットボール選手権女子4回戦で、紀陽銀行(和歌山)と新潟市東総合スポーツセンターで対戦する。ルーキーのCF渡辺愛加(まなか、22)が好調だ。Wリーグでは3試合連続でスタメン、2ケタ得点をマークしている。チームはリーグ戦で開幕から12連敗と苦闘中。勢いのある渡辺が軸になり、チームに今季公式戦初勝利をもたらす。

 

 「積極的にシュートを打っていきたい」。CF渡辺は意識して好調を持続させる。トヨタ自動車の2戦目から前節シャンソン化粧品戦2試合と、3試合連続スタメン出場中。得点も15、11、16と安定して2ケタに乗せている。この3試合で3点シュートは合計13本中8本、2点シュートは15本中6本が成功。小川忠晴監督(47)は「コンスタントに決められるようになってきた」と成長を認める。

 紀陽銀行は今季の全日本実業団ベスト8、関西実業団リーグ3位。180センチ台は不在のため、177センチの渡辺へのプレッシャーは、Wリーグ勢ほど強くはない。「勝って、リーグ戦へのいい流れをつくりたいです」。渡辺は今季公式戦初勝利にこだわる。

 筑波大では主将だった。「練習から試合を意識することが大切」。3対3などで決められた攻守の動きを繰り返すメニューの練習で、「マークがずれたら、予定になくてもシュートを狙おう」とチームメートに的確な状況判断を促す。チームをけん引しようという姿勢が出てきた。

 昨年9月に右ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂。1年ほど実戦から離れたが、リハビリを重ねて10月のリーグ開幕に間に合わせた。今は勝利を味わうことが目標だ。「ここでの1勝は大きい」。意欲を白星につなげる。【斎藤慎一郎】