アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯「第71回ライスボウル」は1月3日午後3時、東京ドームでキックオフされる。2年連続3度目出場の富士通フロンティアーズと、27年ぶり5度目出場の日大フェニックスが対戦する。

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 日大・林、富士通・キャメロン。両QBにスポットが当たるが、それを生かすも殺すも、オフェンスライン(OL)のデキ次第と言える。

 日大は副将のG加倉井翔(4年)が「ベースとなるランを出すため、しつこくブロックし続ける」と闘志を燃やす。「最後まで足が動くのが今年のOLの長所。去年とは練習量が違うので、1人1人に自信がある。とんでもない状況でも、自信を持ってやれる」と胸を張る。「かっこいいブロックはできなくても、一瞬のスキを突いて、林やRBの3人が走ってくれると信じている」と、昨年までとは違う、常にポジティブな姿勢で立ち向かう。

 富士通はJXBでOLが奮戦した。IBM強力ディフェンス陣の動きを封じ、QBサックはゼロ。ロスタックルもわずか3本に押さえ込んだ。藤田HCは「オフェンスラインがコービー(キャメロン)に仕事をさせてくれ、ランナーの走路を開けてくれた」とその健闘をたたえた。そして、ライスボウルに向け「OLにはJXBと同じ仕事を期待している。しっかり準備する」と社会人横綱らしく、どっしりと構えた。