男子の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)らが、今日24日のフリーに向けて、最終調整を行った。羽生不在の中でSP首位の宇野は4回転ループ、4回転フリップを成功。曲をかけての練習では2回転半-4回転トーループを成功するなど、きびきびした動きを見せた。

 4回転トーループは前夜のSPで回りすぎて、連続ジャンプにできなかった。「回りすぎてしまう」というぜいたくな悩みを抱えており、2回転半からつなぐ練習を繰り返している。実力は1歩抜きんでており、優勝=平昌切符に最も近い存在だ。クリスマスイブの夜はノーミスの演技を狙う。

 けがで欠場した羽生結弦は、過去の実績から代表選出が確実となっている。接戦が予想されるのは「第3の男」争いだ。SP2位の田中刑事はこの日、4回転サルコーなどを反復した。5・81点差で追う同3位無良崇人は「ここでだめならそこまで」と逆転に執念を燃やしている。4位村上は、10・35点差がある2位田中にミスがなければ、逆転は難しい状況だ。実質的には、田中と無良の一騎打ちが予想される。