明成が、3連覇した15年以来、2年ぶり5度目の優勝へ王手をかけた。

 前半は3点シュートを中心に得点を重ねる相手に苦戦した。第3クオーター(Q)は両チーム得点が伸び悩む中、田中裕也(2年)が持ち味の3点シュートを決めた。八村阿蓮(あれん、3年)も外国人留学生を抑えてチームに勢いをつけると、43-45で第4Qを迎えた。ここでも田中の3点シュートが決まり、逆転に成功した。

 18得点の八村は「周りが積極的に攻めて、自分がノーマークになった」とチームメートに感謝した。両チーム最多22得点の田中には「速攻から3点シュートとかで、全く消極的にならなかった」と称賛した。

 29日の決勝では、今夏の全国高校総体決勝で1点差で惜敗した福岡大大濠と激突する。八村は「福岡大大濠とは、能代カップで勝って、インターハイで負けた。この決勝のためにみんなでやってきた。明日が本当の勝負。リベンジする」と気合を入れた。両チーム最多14リバウンドの相原アレクサンダー学(3年)も「悔しい思いがある。総体では自分がフリースローを外して負けたので。今回はリベンジをして、日本一になりたい」と期した。