昨年は最終日に敗れ、ベスト4止まりだった帝京長岡(新潟)が、69-58で前回優勝の福岡第一に勝ち、初の3位となった。

 帝京長岡は第1クオーター(Q)を26-8と、18点差をつけて終えると、第2Q2分すぎには、167センチのポイントガード祝(ほうり)俊成(3年)の3点シュート+ワンスローで、34-8と大きくリードを広げた。

 しかし、ここから福岡第一も反撃。195センチの留学生センターのバムアンゲイ(3年)のシュートなどで点差を縮められた。

 41-25で後半に入ると、一進一退の攻防が続く。そして、帝京長岡は第4Q、祝のドライブ、195センチの留学生センター、ブラ(3年)のシュートなどで得点すると、最後は守りきった。

 チームをけん引した祝は試合後、コートサイドでブラと抱き合って涙。その後のインタビューでは「4位と3位じゃ全然違う。銅メダルを持って帰れる」と胸を張った。「自分たちがやりたいように楽しくバスケをやろうと思い、アグレッシブにできた」と祝は3年間努力した結果の味をかみしめた。

 柴田勲コーチは「昨日は些細な連係ミスに選手が落ち込んでしまったが、今日はそういうことがないよう、“自分から発信しろ”と伝えた。選手たちが良くやってくれた。監督冥利(みょうり)に尽きる」とうなずいていた。