花園での初対戦となった兄弟校対決を制したのはBシードの国学院久我山(東京第2)だった。前半から5つのトライを奪うなど圧倒した。

 今季から就任した土屋謙太郎監督(56)と、国学院栃木の吉岡肇監督(56)は同校OBで同級生だった。試合後は2人で固い握手を交わして健闘をたたえ合った。土屋監督は「栃木と当たることで試合前から気持ちが入っていた。いい準備を引き出してくれて感謝したい」と述べた。

 試合前日の夜に、土屋監督は選手たちに「兄らしく、冷静に戦おう」と呼びかけた。主将でNO8の大石康太(3年)は「前半終盤に走ろう、運動量を上げようと呼びかけた。焦りや動揺はなく、落ち着いてできた」と監督の期待にも応えた。栃木の主将NO8の福田陸人(3年)からは「栃木の分も頑張って」と声をかけられた。ともに明大に進学し、大学でも切磋琢磨(せっさたくま)を誓い合った。大石は「福田の体の使い方や足腰の強さ、ゲインの切り方はお手本にしている」と敬意を表した。

 1月1日の3回戦は佐賀工(佐賀)と対戦する。