ハンドボールの男子日本代表が16日、アジア選手権(18日~、韓国・水原)出場のために羽田空港から出発した。今大会は19年にデンマークとドイツが共催する世界選手権キップをかけた重要な大会。若きエース徳田新之介(22=筑波大)は「まずはベスト4に入って、世界選手権出場権をとること。決勝まで行って、(前回優勝の)カタールと対戦したい」と、開幕を楽しみに話した。

 上位4カ国が世界選手権キップを獲得する今大会だが、前回大会3位の日本にとって最初の難敵となるのが20日の1次リーグで対戦するイラン。徳田は「すごく大事。勝たないと、先が苦しくなるので」と上位2カ国が進出する2次リーグ以降を見据えて話した。

 13日のバーレーン戦でもチーム最多の6ゴールを記録するなど日本の得点源として活躍する徳田。3月の大学卒業後は実業団に進まず、欧州でプレーする。すでにクラブは絞り込んでいるが、アジア選手権はアピールの場にもなる。「点をとるのが仕事ですから。チームが勝つためにゴールしたいですね」。

 史上初の高校生代表、部井久アダム(18=福岡・博多高)や4大会ぶりに出場するベテラン宮崎大輔(36=大崎電気)らに注目が集まる中、若きエース徳田もアジアから世界に飛びだす。