平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)代表の日本勢2人は宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が100・49点で首位に立ち、田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)は自己ベストの90・68点で3位に。金博洋(中国)が100・17点で2位。無良崇人(26=洋菓子のヒロタ)は76・66点で10位。27日の男子フリー滑走順はSP首位の宇野が最終組の22番、3位田中は23番、2位金博洋は最終滑走の24番。10位無良は14番目。
- 男子SPを終え、記念撮影に納まる上位3人。左から2位の金博洋、1位の宇野、3位の田中(撮影・河野匠)
宇野昌磨=100・49(SP1位)
演技構成
4F/FCSp/StSq/4T+3T/3A/CSSp/CCoSp
冒頭の4回転フリップを着氷し安定感のある演技を展開。途中、予定していた4回転-3回転の連続トーループが4回転-2回転となったが出来映え点は獲得。後半のトリプルアクセルも着氷し100・49点で金博洋を0・32点上回り首位に立った。
◆宇野のコメント
「今日の演技は丁寧にいきすぎてしまった。フリーではもっと強い気持ちで頑張りたい。スケーティングやステップがいつもの半分くらいの動きだった。試合というものが自分の気持ちを小さくした。もっと思い切っていってもよかった」
- 男子SPの演技を行う宇野(撮影・河野匠)
- SP首位発進を飾った宇野は演技で最後のポーズをきめるを(撮影・河野匠)
- 男子SP後の会見で、記者の質問に悩む宇野(撮影・河野匠)
田中刑事=90・68(SP3位)
演技構成
4S/3F+3T/FCSp/CSSp/3A/StSq/CCoSp
最初の4回転サルコーを着氷、後半に入りトリプルアクセルも着氷させ自己ベスト。演技後は笑顔で客席の声援に応えた。
◆田中のコメント
「思ったより緊張して、スピンでちょっとぐらついた。(自己ベスト)更新はうれしい。(五輪)代表として気の抜いた演技はできないと思っていた」
- 男子SPの演技を行う田中(撮影・河野匠)
- 男子SPの得点が発表され、自己ベストに驚いたような表情を見せる田中(撮影・河野匠)
無良崇人=76・66(SP10位)
演技構成
4T+3T/3A/FCSp/CSSp/3Lz/StSq/CCoSp
2番目のジャンプとなったトリプルアクセルを着氷。後半に入り3回転ルッツも着氷させた。演技後、場内の声援に笑顔を見せた。
◆無良のコメント
「4回転トーループはしっかりと跳んでおきたかった。フリーでどれだけ巻き返せるか。プラス思考でいきたい」
- 男子SPの演技を行う無良(撮影・河野匠)
<SP成績>
順位 | 選手 | 得点 |
---|---|---|
1 | 宇野昌磨(20=トヨタ自動車) | 100.49 |
2 | 金博洋(20=中国) | 100.17 |
3 | 田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院) | 90.68 |
4 | ジェイソン・ブラウン(23=アメリカ) | 89.78 |
5 | 閻涵(21=中国) | 84.74 |
6 | マックス・アーロン(25=アメリカ) | 84.15 |
7 | ナム・ニューエン(19=カナダ) | 84.09 |
8 | ミーシャ・ジー(26=ウズベキスタン) | 82.27 |
9 | ブレンダン・ケリー(23=オーストラリア) | 79.57 |
10 | 無良崇人(26=洋菓子のヒロタ) | 76.66 |
11 | デニス・テン(24=カザフスタン) | 75.30 |
12 | エラッジ・バルデ(27=カナダ) | 75.17 |
13 | ケビン・レイノルズ(27=カナダ) | 74.65 |
14 | チーイー・ツァオ(20=台湾) | 72.57 |
15 | グラント・ホックスタイン(27=アメリカ) | 70.80 |
16 | イ・ジュンヒョン(21=韓国) | 69.93 |
17 | ジュリアン・イー・ジージエ(20=マレーシア) | 68.45 |
18 | アンドリュー・ドッズ(26=オーストラリア) | 63.69 |
19 | 張鶴(21=中国) | 63.62 |
20 | イ・シヒョン(17=韓国) | 62.65 |
21 | アブザル・ラクムハリエフ(25=カザフスタン) | 60.77 |
22 | ドノバン・カリーリョ(18=メキシコ) | 59.70 |
23 | アン・コニョン(17=韓国) | 56.67 |
24 | レスリー・マン・チュク・イプ(22=香港) | 53.80 |
25 | ミカー・カイ・リネット(16=タイ) | 53.29 |
26 | ハリソン・ジョンイェン・ウォング(19=香港) | 52.78 |
27 | チョウ・カイシャ(18=マレーシア) | 50.92 |
28 | マーク・ウェブスター(27=オーストラリア) | 49.45 |
29 | リー・ハリー・ホウシェン(23=香港) | 43.98 |
30 | マイカ・タン(18=台湾) | 43.05 |
滑走順
<第1グループ>
1=ミカー・カイ・リネット(16=タイ)
2=レスリー・マン・チュク・イプ(22=香港)
3=ドノバン・カリーリョ(18=メキシコ)
4=マイカ・タン(18=台湾)
5=エラッジ・バルデ(27=カナダ)
6=ハリソン・ジョンイェン・ウォング(19=香港)
<第2グループ>
7=リー・ハリー・ホウシェン(23=香港)
8=チョウ・カイシャ(18=マレーシア)
9=張鶴(21=中国)
10=アンドリュー・ドッズ(26=オーストラリア)
11=イ・ジュンヒョン(21=韓国)
12=アン・コニョン(17=韓国)
<第3グループ>
13=イ・シヒョン(17=韓国)
14=マーク・ウェブスター(27=オーストラリア)
15=アブザル・ラクムハリエフ(25=カザフスタン)
16=ジュリアン・イー・ジージエ(20=マレーシア)
17=ブレンダン・ケリー(23=オーストラリア)
18=チーイー・ツァオ(20=台湾)
<第4グループ>
19=グラント・ホックスタイン(27=アメリカ)
20=デニス・テン(24=カザフスタン)
21=ケビン・レイノルズ(27=カナダ)
22=無良崇人(26=洋菓子のヒロタ)
23=閻涵(21=中国)
24=ナム・ニューエン(19=カナダ)
<第5グループ>
25=ミーシャ・ジー(26=ウズベキスタン)
26=金博洋(20=中国)
27=マックス・アーロン(25=アメリカ)
28=ジェイソン・ブラウン(23=アメリカ)
29=田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)
30=宇野昌磨(20=トヨタ自動車)
<4大陸選手権> 国際スケート連盟が主催する98~99年シーズンに創設された米、オセアニア、アジア、アフリカの4大陸の選手による大会。日本は過去、男子シングルで6度、女子シングルで11度の優勝を誇る。昨年の男子は羽生結弦が銀メダル、宇野昌磨は銅メダル。女子は三原舞依が金メダルを獲得した。