全日本柔道連盟(全柔連)の金野潤強化委員長(50)が22日、男子73キロ級世界王者の橋本壮市(26=パーク24)が規律違反で処分を受けたことについて謝罪した。

 欧州遠征の視察のため出発前に成田空港で取材に応じ「強化責任者として、関係各位に大変ご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。再発防止に向けて力をいれていきたいと思います」と陳謝した。

 橋本は国立スポーツ科学センター(JISS)で合宿中の8日深夜、知人をJISS内の宿泊施設に無断で入れた。連盟の倫理規約違反したとして、指定強化ランクをAからBに降格、半年間のJISSおよびナショナルトレーニングセンター(NTC)への立ち入り禁止、大会や合宿への自費参加などの計6項目の処分を受けた。

 次戦は、世界選手権(バクー)代表の最終選考を兼ねた4月の全日本体重別選手権(福岡)に出場予定で、金野氏は「(代表)選考はあくまでも試合結果と内容が一番重要なので、そこはセパレートで見ていきたい」と説明。続けて「規律違反は(強化の立場の)私含めて非常に反省すべきことで、しっかり反省して、柔道に関してはその反省を生かして頑張ってもらいたい」と話した。