女子レスリングの伊調馨選手は1日、自身が日本協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを繰り返し受けたとする告発状が、レスリング関係者から内閣府の公益認定等委員会に出されたことについて、所属するALSOKを通じて「告発状については一切関わっておりません」とのコメントを発表した。パワハラとされる事実の有無については言及しなかった。

 伊調選手は文書で「しかるべき機関から正式に問い合わせがあった場合は、ご説明することも検討したいと思っています。それ以外、お伝えすることはございませんが、私、伊調馨はレスリングに携わる者として、レスリング競技の普及発展を常に考えております」とした。

 日本協会の高田裕司専務理事は「どんなことで訴えられているのか、分からない。この文書(告発状)はあまりにも意図的。そこに振り回されないように真摯(しんし)に対応する」と述べた。

 内閣府の公益認定等委員会は同日、日本協会に事実を確認する意向を示した。