3月1日、バルセロナ合同テスト1回目の最終日が行われ、前日までとは打って変わって気温15度を超える好天に恵まれた。しかし前日の雨が残り路面はウエットコンディション。午後1時前になってようやく走行ラインが乾き、スリックタイヤでの本格的な走行が始まった。

 そんな中でトップタイムを記録したのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトンで1分19秒333。午後のみの出走でミディアムタイヤでの走行だったが好タイムを記録し王者の貫禄を見せた。

 2番手にはマクラーレンのストフェル・バンドーンが0・521秒差で続いたが、最も柔らかいハイパーソフトタイヤを履いて短い周回数でタイムアタックしたもの。それでも3日間でトラブルにより周回数が伸ばせていなかったマクラーレンとしては、バンドーンが110周、最後の2時間にドライブを引き継いだフェルナンド・アロンソが51周と十分な距離を稼ぐことができたのは大きい。

 トロロッソ・ホンダは1日を通してピエール・ガスリーがドライブを担当し、コンディションが好転してからは長めのランも含めてコースインを繰り返しさまざまなテストプログラムを進めた。ラップタイムを追求する走行は行っておらず、テストプログラムに徹して147周を走破し1分22秒134で全15台中10番手。

 「まだ僕にとってはテスト走行は2日目でしかないから、マシンについて山のように学んでいっているところだよ。だから今日もこれだけ多くの周回を走ることができたのはとてもうれしいし満足だよ。何のトラブルもなく今日だけで2レース分の距離を走ることができたし、パワーユニットの信頼性も本当に素晴らしいよ。来週のテストではいくつか新しいものも入るから、開幕戦に向けてできる限りしっかりと準備を整えたいね」

(米家峰起通信員)