16年リオ五輪(オリンピック)競泳女子200メートル平泳ぎ金メダルの金藤理絵(29=Jaked)が7日、引退届を日本水泳連盟に提出した。同連盟が発表した。金藤は進退を保留していたが、16日に岐阜県内で会見を行う。

 金藤は、5日に練習拠点の東海大で水泳部の全体ミーティングに参加し、同大を離れる“お別れの儀式”を学生らと行った。すでに神奈川県内の住居を引き払っており、これまで選手登録をしていた岐阜県内をベースに、生活する見通しだ。

 リオ五輪後は水泳教室や学生への指導、イベント出演などで水泳への気持ちを確認。その上で1年7カ月を経て区切りをつけた。

 その功績は大きい。08年北京五輪7位、12年ロンドン五輪は代表落選。そんな挫折を乗り越え、リオで日本競泳女子最年長の27歳で金メダル。若い選手たちに希望を与えた苦労人が、競技生活に別れを告げた。