17年世界選手権ブダペスト大会女子200メートル個人メドレー5位今井月(るな、17=豊川高)が、わずか0秒03差で日本記録に届かなかった。

 前半の100メートルを59秒37の1着で折り返して「前半はうまくいった。あとは耐えるだけ」。後半の100メートルもしっかり泳いで、2分5秒44で優勝。同学年で仲のいい池江璃花子が持つ短水路日本記録2分5秒41にわずかに及ばなかった。

 今井は、プールから上がると右手の親指と人さし指を少しだけ広げて「あとちょっと。(日本新が)出たと思った。あとちょっと」とキュッと鼻にしわを寄せて苦笑いした。「レース前から日本記録が出ると思って泳いだ。タッチして、タイムが見えて、悔しいです」と振り返った。

 それでも同じ会場で行われる日本選手権(4月3日開幕)を前にした調整レースで好タイム「いい感じで練習ができている。(長水路の)自己ベストは2分9秒99。日本選手権では記録を更新したいし、状態がよければ、2分8秒台を出したい」と、手応えを口にして笑顔を見せていた。