バレーボール男子日本代表が11日、都内で始動会見と公開練習を行った。就任2年目の中垣内祐一監督(50)は20年東京五輪で表彰台を目指す上で、今年の目標を「世界選手権ベスト8相当」と設定した。

 「ネガティブな思考を捨てて自分たちの限界に挑戦していく」と中垣内監督。チームスローガンを「ノーリミット」としたことを明かし、強化ポイントとして速いトスアップからのスピードに乗った攻撃、クイックのバリエーションアップを挙げた。

 昨年はアジア選手権を制したものの、各大陸王者なと6カ国が集ったワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャン)では5戦全敗の最下位。現在の世界ランク12位から、今月25日に開幕する国際大会のネーションズリーグ、9月にイタリア、ブルガリア行われる世界選手権でステップアップを狙う。今年から主将を任された柳田将洋(25)は「チームを1つのベクトルにまとめ、全員で戦えるようにしていきたい。気持ちも引き締まる」とコメントに責任感をにじませた。

 日本代表は今後、ネーションズリーグを戦いながら8月のジャカルタ・アジア大会と世界選手に臨む2チームに分かれて活動していく。イタリア1部リーグ、ラティーナでのシーズンを終えて4月27日に帰国したエースの石川祐希(22)は、今月に入って代表に合流。腰と右膝などに不安を抱えているため、当面は遠征や練習には参加せずにリハビリとトレーニングに集中し、ネーションズリーグの大阪大会(6月8~10日)での試合出場を目指す。